格付の見方について

格付は、格付機関によって表示の仕方が異なるものの、概ね見方は一致しています。

ここでは、格付の見方について、概要を紹介しています。

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格付の区分け

長期格付は、大きく次の10個に分けられます。
AAA、AA、A、BBB、BB、B、CCC、CC、C、D(格付がよい順に表示)

なお、Moody'sだけは表示が異なり、以下のように表示されます。
Aaa、Aa、A、Baa、Ba、B、Caa、Ca、C、D(格付がよい順に表示)

また、より細かい相対的なランク付けとして、例えば同じAAの中でも、AA+、AA、AA-のように末尾に記号が付されることがあります。これの意味は、同じ等級の中でも、相対的に信用リスクが低いもの(AA+、Moody'sではAa1)、平均的なもの(AA、Moody'sではAa2)、相対的に信用リスクが高いもの(AA-、Moody'sではAa3)と、細かく区分けして表示することです。より細かく、相対的な財務健全性を把握することができるわけです。

また、これらに加えて、さらにポジティブネガティブなどのウォッチが追加されることがあります。これは、ポジティブであれば、将来格付を見直す際は格上げされる方向であり、ネガティブであれば、格付を見直す際は格下げ方向であることを意味しています。要は、その企業の財務が良好になりつつあるのか、悪化しつつあるのかといった、健全性の現在のトレンドを擬似的に表しています。

投資適格と投資不適格の格付水準

さて、非常に重要な格付の見方として、上記のうち、AAA〜BBB投資適格BBより下投資不適格と大きく二つに分けられるということがあります。

投資不適格の格付がされた企業の発行する債券は、ジャンクボンドと呼ばれており、投資信託によっては債券自体を保有することができなかったりと金融市場で大きな制約を課されるため、資金調達などの面で大きな不利益を被ることとなります。

特に、日常的にお金のやりとりを行っている金融機関がBB級へ格下げされてしまうと、銀行の取り付け騒ぎのように、非常に危険な状態になる可能性が高いということです(冗談ではなく、格下げ一つで倒産すら現実的にあり得ます)。そのため、特に、BBBあたりで、ギリギリ投資適格の水準を保っている金融機関には注意が必要なのです。

格付の見方の概要

格付機関はそれぞれに、格付の定義をしていますが、大まかには以下の通りに、内容をイメージしておけば理解として十分です。

AAA 優良な国家の国債などで、信用リスクはほぼ0である。
AA 準優良な国家や、優良な大企業などで、信用リスクはかなり低い。
A 優良な企業など、信用リスクは低い。
BBB 良好な企業や好調な企業など、現状の信用リスクは低い。しかし、将来的に、信用リスクが上昇する懸念もある。
BB やや財務健全性に懸念がある企業など、当面の信用リスクは高くはないが、将来的に信用リスクが低いままとは言えない。
B 財務健全性に懸念がある企業など、当面の信用リスクがやや高い
CCC 現状で支払いに懸念がある企業など、信用リスクが高く、すでに正常に支払いが行われないリスクがある。倒産の疑いも生じる。
CC 信用リスクが高く、正常に支払いが行われないリスクが高い。倒産懸念先。
C 信用リスクが非常に高く、正常に支払いが行われないリスクが非常に高い。倒産予備軍。
D以下 すでに正常に支払いが行われていないなど、信用リスクが顕在化し、デフォルトに陥っている。倒産。

より細かくは、以下の各格付機関の格付の定義を参考にしてください。

JCRの格付定義
R&Iの格付定義
Moody'sの格付定義

国内と海外の格付機関の特徴
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